
第6話_麻酔からの目覚め、そして術後の試練
「おいちゃんさん、手術終わりましたよ」
遠くから聞こえてくる声と、肩を軽く叩かれる感覚で、ゆっくりと意識が戻ってきました。まだ頭はぼんやりとしていて、何が起こったのかもよく分かりません。全身の感覚が鈍く、まるで夢の中にいるような感覚が続きます。ぼんやりとした意識の中で、私はリカバリーセンターにいるんだと理解しました。顔には酸素マスクが当てられていました。麻酔の影響か、喉の奥に痰が絡むような違和感があり、咳をしたいのにうまく力が入りません。マスクから流れ込む空気に、うまく呼吸ができないのです。私はただ、無事に手術が終わったという安堵感と、全身を覆うだるさに身を任せるしかありませんでした。

あとで看護師さんにめちゃテンション高く喋りまくっていたよ!
と突っ込みを言われた程に普通に目覚めがよかったのを覚えています。
頭はしっかりしている反面、身体は怠く、マスクと点滴の管が邪魔で身動きしにくく、これからの入院生活に不安がよぎっていたのをおぼえています。
手術後3時間は動かないでね!
病室に戻った後、看護師さんから真っ先に言われたのが、
「術後3時間は絶対に動かないでください」という指示でした。麻酔が完全に切れていない状態で動くと、めまいや吐き気をもよおす可能性があるとのこと。
そして、この「3時間」が、私にとって想像以上に長く感じられる時間となりました。ただじっと横になっているだけなのですが、これがなかなか難しいのです。

手術の緊張が解けたのか、全身の力が抜け、少しでも楽な姿勢を見つけようと寝返りを打ちたくなります。しかし、そのたびに看護師さんの「動かないでください」という言葉が頭をよぎり、我慢の連続でした。また、喉の下にまだ麻酔の管が残っているため、痰を飲み込まないでほしいということも念押しされました。喉を傷つける恐れがあるからと。痰が出た場合はすべてティッシュに包んで出すように、と指示されました。
想像していたよりも、痰は頻繁に出ました。喉の違和感は強く、少しでも動くと痰が絡むような感覚に襲われます。咳をすることもままならず、ただただティッシュを使いながら耐えるしかありませんでした。
幸い、今回の手術は耳の後ろを切るタイプではなかったので、そこまで激しい痛みを感じることはありませんでした。しかし、この喉の不快感と、思うように体が動かせないことによる不便さは、想像以上に辛いものでした。
左手甲に残る点滴の針と、術後初の試練
左手甲には、手術中に使っていた点滴の針が残されていました。これは針だけを残し、同じチューブで点滴を続けるためのものだと説明されました。水分、栄養補給のためか、点滴は常に私の腕につながっています。時折、点滴がうまく流れないのか、血が固まっているのか、看護師さんが点滴のチューブを外し、水?を流して詰まりを解消する処置を行っていました。
その度に冷たい物が体内に入る妙な実感と点滴の管が正常に動きだす妙な安心感がありました。

点滴の管が詰まる度に看護師さんが「水でながしますね」と毎回冷たい液体を手の甲のチューブから投入するんやけど、水ってなんやねん?ってか水を血管にいれてええんかい!
今思えば、謎の液体
結局、正体は聞いていないのですが、なんだったのだろう?読者の皆様で看護師のかた、教えて下さい。(笑)
昭和生まれのおいちゃんは、点滴が逆流した、点滴の管から空気が入った。
等の怖いドラマやアニメの影響と昔の医療しか知らないので点滴にビビりまくりでした。
今は針も先端だけであとはチューブ、動かしても痛くないのに、痛い!って思いこみでなかなかに大変でしたね。(笑)
術後3時間が経過し、看護師さんが様子を見に来てくれました。まず、ベッドの頭を少しずつ起こし、めまいがないか確認します。次に、ゆっくりと体を起こし、座った状態でふらつきがないか確認します。
そして、いよいよベッドから立ち上がる時が来ました。看護師さんが私に問いかけます。「一人で歩いてトイレに行けそうでしょうか?」と。私は少し迷いましたが、意を決して「はい」と答えました。この時、私は知る由もありませんでした。これから待ち受ける、最大の試練を。

酸素マスクはいつの間にか取れていた。記憶が曖昧ですが痰も収まり普通に呼吸をしていたと思う。ただ尿管はそのままだったのでトイレに行くタイミングで外すとの事でした。
手術中は尿を外に出す管を通していたため、トイレの心配はありませんでした。
しかし、この管が外されて初めてトイレに行く時が、本当の闘いとなりました。看護師さんに支えられながら、姿勢を変え、「大きく深呼吸して、息をはいてください」とそのタイミングで慣れた手つきで管は外れました。
実際見てないので引っこ抜かれたのか何をしたかはわかりませんがめちゃ痛かった。
これまで感じたことのないような、突き刺すような鋭い痛みが走りました。思わず「痛い!」と声が漏れてしまいます。看護師さんが「大丈夫、すぐ慣れますよ」と優しく声をかけてくれますが、違和感が凄かったです。
トイレまでの道のりはしっかりしていて、看護師さんのOKも貰い用を足す事に!
違和感を感じながらも尿が出だしたその時の痛みは忘れられない痛みでした。
管が入っていた所なのかな?傷口に直に尿があたっている痛みの感覚。
すぐ慣れる?ああ、これのことね!
回数にして4.5回は用を足す度に激痛でした。
なんともこれが一番つらかった(笑)
トイレを終えてベットに戻ると看護師さんにお茶を渡されました。初回の飲水はむせ込み等の確認が必要でした。こちらもOKを貰うとその日は抗生剤の点滴ををしながら就寝しました。
明日の朝から食事の許可もでたので回復への第一歩スタートです。

手術から次の日の朝、ようやく食事の許可が出ました。最初に出てきたのは、普通に朝ごはんでした。お粥と、具材を細かくした食事かな?って思っていたので、朝から肉団子が出てきた時には少し戸惑いましたが、耳の手術なんで制限無しとの事。
アクアファンと書かれた栄養ドリンクみたいな飲み物を手術前日の夜中に口にしてから何も食べていない。空腹感があったものの、食べるのが怖かったのを覚えています。一口、また一口と、ゆっくりと口に運びます。味はほとんど感じませんでしたが、温かいものが喉を通っていく感覚が、少しずつ私を現実に引き戻してくれました。食べ終わるのに30分以上かかりましたが、完食できた時には、本当にうれしかったです。この日から、私は少しずつ体を動かし始めました。手術は無事に終わりましたが治療はここからが本当の闘い、回復への段階なんだと実感した瞬間でした。

無事に手術を終え、今からは入院診療計画書に従い、回復に向けての入院生活に入ります。
入院診療計画書とは?
おいちゃんが入院したのは5泊6日、そのスケジュールを細かく記した計画書について次回はまとめたいと思います。
自己紹介

「その時々の感じたままに」
徒然なるままに、心引かれる料理やその瞬間の美味しさ、美しさを写真に収め、皆さんと共有できたら嬉しいです。
メインのインスタは食垢→おぃちゃんぐらむ
サブ垢はメルカリショップ→猫雑貨★小さな雑貨屋さん
アドフィットネス掛川
掛川に新たに誕生した24時間ジムです。
なんとサウナもありますよ。
こちらの記事はまとまり次第配信しますね。
おいちゃんのインスタ(サブ垢)でも配信予定ですのでお楽しみに!
宜しくお願いいたします。
猫雑貨★小さな雑貨屋さん
メルカリで小さな猫雑貨のお店を開いてます。

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最後まで責任を持って対応させていただきますので、どうぞ宜しくお願いいたします。
小さな雑貨屋さんの店主より
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